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【ネタバレ注意】『万引き家族』は涙なしには観れない家族との絆の物語だった

先日、『万引き家族』を観てきました。日本では約21年ぶりにカンヌ映画祭で最高のパルムドール賞を受賞した作品。一体どんな映画なのかドキドキしながら映画館へ。

 

全ての作品に目を通してはいないけど、是枝監督作品は社会から疎外されたところにスポットを当てて取り上げている作品が多いイメージ。

 

特に、学生の頃に観た『誰もしらない』という作品は現実に起きた作品を元に作ってあり、福祉を学んでいた当時のわたしにとってはとても印象に残っています。

 

今回はパルムドール賞を受賞した万引き家族についてご紹介します!

 

【ネタバレ注意】あらすじ

タイトルのように万引きをしながら暮らしている家族の物語。序盤から万引きをするシーンから始まる。どんな極悪な家族かと思えば、治(リリーフランキー)は万引きして家に帰るときに親から虐待を受けベランダに締め出されている女の子見かねて治は女の子を家に連れて帰る。ご飯を食べさせて家に返す予定が、女の子からの家からは女性と男性が叫び合っているのを聞いた柴田信代(安藤サクラ)は家で女の子を育てることに。

 

【ネタバレ注意】キャストの演技力が素晴らしかった

是枝監督作品に常連のリリーフランキーや樹木希林を含め、キャストの演技力がとてもすごかったです。

 

リリーフランキーと樹木希林は4度目の是枝監督作品に出演。樹木希林さんは今回で是枝監督作品にでることは最後となるそう。。今回の作品も独特な演技力で見事に作品を引き立ててました。

 

わたしが特に心打たれた演技が安藤サクラが最後に涙を流すシーンです!わたしはなんとか我慢していた涙がつられて一緒に涙を流すぐらい心打たれました。この演技力はカンヌでも評価され、ケイト・ブランシェットも絶賛したようです!

 

【ネタバレ注意】印象に残ったシーン

3つ印象に残ったシーンを紹介します!

花火大会でが家から花火が見えない中、縁側で家族全員が上を見上げてシーンは本当の家族のようでとても心温まるシーン。犯罪で関係性が繋がっている中にそこには家族の絆を感じることができました。

 

家族がバラバラになったきっかけとなったしょうたがスーパーで万引きをするシーン。リンにはもう犯罪をさせたくないために外で待つように言っていたのに、リンは何か役に立ちたいという思いでスーパーの中へ。リンが店員に見つかりそういなりしょうたが身代わりになって助けた。自分の妹のような存在を助けるために、必死だった姿からは、血つながりはなくても絆があったのだと思う。

 

警察に取り調べられるシーンで信代が「拾ったんです。捨てたのは誰か他の人なんじゃないですか?」といったシーンは誰も身寄りのいない祖母やネグレクトや虐待を受けていた子どもたのことを社会から見放されていたのをたしかに信代は救ったのではないかと思いました。

 

『スイミー』を読んでくれた女の子に向けて作っていた

監督が取材のために訪れた児童養護施設の女の子が『スイミー』を読んで、監督やスタッフが拍手をしたらすごく喜んだそうです。「本当は自分の親に聞かせたかったのではないか」と思ったそう。監督はテレビ時代に先輩からこういわれたそうです。

「テレビみたいに不特定多数に向かって流すものほど、誰か一人の人間の顔を思い浮かべながら作れ。それは母親でもいいし、田舎のおばあちゃんでもいいし、友人でもいい。結果的に、それが多くのひとに伝わる」

そのことを今もずっと続けている結果、パルムドール賞を受賞することに繋がったのではないかと思います。

まとめ

実際にあった事件ではないけれど、不安定な雇用、一方的な解雇、DV、虐待、老親の葬式代など目をそむけたくなるような現状が日本では実際に起こっていることを改めて感がるきっかけとなりました。

 

また、監督はブログでも以下のようにつづっています。

僕は人々が「国家」とか「国益」という「大きな物語」に回収されていく状況の中で映画監督ができるのは、その「大きな物語」(右であれ左であれ)に対峙し、その物語を相対化する多様な「小さな物語」を発信し続けることであり、それが結果的にその国の文化を豊かにするのだと考えて来たし、そのスタンスはこれからも変わらないだろうことはここに改めて宣言しておこうと思う。その態度をなんと呼ぶかはみなさんにお任せいたします。

(引用:KORE-EDA.com より)

『大きな物語』の中で見失いがちな多様なものを映画を通してこれからも発見していきたいなと思います。

 

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